こんにちは!看護師の大西朋子です!
10月に入り、朝晩は少しずつ涼しくなり、秋の訪れを感じる季節となりました。街ではハロウィンの飾りつけも増えてきましたね!わんちゃん・ねこちゃんと一緒にハロウィンを楽しむ方も多いのではないでしょうか☺
うちのこは、小さい頃から首輪や服を着せていなかったためか、全く仮装をしてくれません(笑)。
そんな我が家の猫ですが、昨年の春に尿管閉塞を起こし、大阪の二次診療施設へ入院していました。
その後、無事に閉塞が解除されて退院しましたが、腎臓結石があることに加え、発病時に腎不全も併発したため現在も週に2回の皮下点滴を行い、定期的にレントゲン検査、エコー検査、尿検査、血液検査などを受けながら経過観察をしています。
ということで、今回は「尿管閉塞」と「尿道閉塞」についてお話しようと思います。
「トイレに何度も行くのに、おしっこが出ていない」
「おしっこをしようとするけれど、少ししか出ない」
このような様子が見られたら、注意が必要です!
そもそも「尿管」と「尿道」はどこ?
少し難しい言葉ですが、場所が違います。
- 尿管:腎臓で作られた尿を、膀胱まで運ぶ管
- 尿道:膀胱にたまった尿を、体の外へ出す管
つまり、
腎臓 → 尿管 → 膀胱 → 尿道 → 体の外
という順番で尿が流れています。
「尿管閉塞」とは?
尿管は1mm程の細い管です。
その尿管が詰まり、腎臓から膀胱へ尿が流れにくくなる状態です。
腎臓や尿管にできた小さな結石などが原因になることがあります。
尿管が詰まると、尿が腎臓側にたまってしまい、腎臓に負担がかかります。
尿管閉塞は気づきにくいことがあります
尿管が詰まっていても、尿道は通っているため、膀胱に尿が溜まっていればおしっこが出ることもあります。
また腎臓は左右に1つずつあるため、尿管も2本あります。そのため、片方の尿管が詰まっていても、もう片方の尿管から膀胱へ尿が送られていることがあります。
なので、
「ちゃんとおしっこが出ているから大丈夫」
と思うかもしれませんが、そうとは限りません。
食欲が落ちる、元気がない、吐く、体重が減るなど、はっきりしない症状だけが見られることもあります。
「尿道閉塞」とは?
尿道が詰まり、膀胱にたまった尿を外に出せなくなる状態です。
特にオス猫は尿道が細く、尿道閉塞を起こすリスクがあります。
原因としては、尿石や尿道にできた栓のようなものなどがあります。
こんなときは特に注意!
- トイレに何度も行く
- 排尿姿勢をとるのに尿が出ない
- 少量しか尿が出ない
- トイレで長い時間いきんでいる
- 排尿時に痛そうに鳴く
- 陰部をしきりになめる
- 元気や食欲がない
- 吐いている
「便秘かな?」と思っていたら、実は尿が出ていなかったということもあります。
尿管・尿道閉塞は緊急性があります
尿が出ない状態が続くと、膀胱だけでなく、腎臓や全身にも大きな負担がかかります。
重症になると、血液中の電解質のバランスが崩れ、心臓に影響を及ぼすこともあります。
そのため、
「尿が出ていないかもしれない」
と思ったら、様子を見続けず、できるだけ早く動物病院を受診してください。
尿管閉塞と尿道閉塞、どう違う?
簡単にまとめると、
| 尿管閉塞 | 尿道閉塞 | |
| 詰まる場所 | 腎臓と膀胱の間 | 膀胱と体外の間 |
| 尿の流れ | 腎臓 → 膀胱がうまく流れない | 膀胱 → 体外に出せない |
| 尿が出る? | 出ることがある | 出ない、またはごく少量 |
| 気づきやすさ | 気づきにくいことがある | 比較的気づきやすい |
「おしっこが出ているから安心」とは限りません
尿管閉塞では、もう片方の腎臓から作られた尿が膀胱に届くため、普通に排尿しているように見えることがあります。
一方、尿道閉塞では尿が外に出せなくなるため、トイレに何度も行くのに尿がほとんど出ない、という症状が目立ちます。
どちらも、飼い主さんが見ただけでは判断できない場合があります。
まとめ
「おしっこ」は、健康状態を知るための大切なサインです。
「何度もトイレに行く」
「尿が少ない」
「尿が出ていない」
「排尿時につらそう」
といった変化があれば、注意してください。
特に尿が出ていない場合は、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
「もう少し様子を見よう」とせず、早めに動物病院へご相談ください。
ハロウィンを楽しむこの季節に、仮装したかわいい姿だけでなく、食欲や飲水量、尿の量、体重など、普段の様子にもぜひ目を向けてみてください。
わんちゃん・ねこちゃん、そして飼い主さまも元気に秋を楽しめますように。
Happy Halloween!🎃🐾